父、癌の手術

父の癌が判明したのは転職を控えた9月から10月へと月が替わる頃でした。

 

春から喉が痛いと内科に通うものの治りが悪かった為、耳鼻科に変更するもののそこでも風邪と診断され、治療を続けていました。




そして7月上旬のある日。

いつも行く耳鼻科に行くと、その日の診察は代診の先生でした。

その代診の先生は父を診察するなり、大学病院へ精密検査しなさいと紹介状を出しました。

 

精密検査の結果、喉に大きな癌が発見され食道にも転移していた状態でした。





喉の癌はステージ3、食道はステージ1。

治療は幹部の切除するという手術で決まりました。



しかし喉を取るという事は声帯もとってしまうので、以前のように話をする事はできません。

胸には大きな穴をあけ、そこから呼吸をすることになります。




手術は朝9時前から夜20時まで。

出勤前に軽く顔を出して、父と2人きりで話をしました。




母と飲食店を営んでいる父。

もうお店にでる事はできないだろうなと、めずらしく弱音。

できれば息子(私の弟)が店をついでくれるように話しておいてくれと。




子供の頃はそりが合わなかった父。結婚して子供が生まれて、年月を重ねるごとに会話は増えて行ったけど母との関係に比べれば、やっぱりどちかと疎遠だったと思う。



そんな父だけど、私が実家に帰ればこっそりお小遣いくれたり、孫をどこかに連れて行ってくれたりと昔に比べれば本当に丸くなり、可愛がられていると実感しながら感謝しています。





12時間弱の手術を終え、ICUに入った父と面会したけれど、麻酔が効いているのもあってか看護婦さんが「ご家族の方きましたよー」と話しかけても目をうっすらと明けただけでした。



しかし看護婦さんが声を掛けた後すぐに母が「お父さん!」と声を掛けると、父の目がぱっ!と見開き、母の声にうなずき、その後目を閉じるもあののうっすらと涙がにじんでいました。



今年で36年目を迎える父と母の夫婦。

普段は離婚したいーと愚痴る母と、母にはわがままな父ですが、2人の深い絆を初めて感じる瞬間でありました。




ICUには1週間を予定していますが、血糖値が高いので合併症が心配です。

とにかく術後は順調に進むことをずっとずっと願っています。